2014年08月21日の段、Episode.I!「ただ喜びたまえよ、その2」

世の中、テクノロジーを悪用した犯罪が多発していて、
「エンジニア即ち警戒対象」
みたいな風潮もある。

無論、たにぐちさんはエンジニアと呼ぶにはふさわしくない、ただのバイトのようなものである。
とはいえ、企業人として働いていればプロフェッショナルとしての実力を求められる。
同時に、いらぬ疑いを持たれることもある。

==========

少し前のこと、USBメモリのデータ復元の依頼を受けた。
各種手を尽くしたが、再び正常なディスク装置として認識できるようにはならなかった。
(万が一認識したとしてもデータを取り出すだけにとどめ、以降は使用不可であるとしている)
やむを得ず、実在したものも削除済みのものも全て復元した。

結果、最低限目当てとしていたファイルが復元されたらしく、当人は喜んで帰っていった。
また壊れたメモリはこちらで破壊処理を行うことで合意した。
ここで、目当てとしていたファイルが復元されたという事実を、よくよく覚えておいていただきたい。

==========

後日のこと、当人が突然怒鳴り込んでやってきた。
もう頭に血がのぼっていて、こちらが何を言おうと受けつけないのだが、超ざっくり要約するとこうである。

目当てとしていたデータ以外に、パソコン本体にのみ保存していたはずのデータが復元されたことが気に入らない。

既に意味不明であることがお分かりいただけるだろうか。

無理やり拡大解釈すると、削除済み領域から復元したデータに、かなり古いデータでも含まれていたのだろう。
パソコン本体にのみ保存していたなどとよく言えたものである。
日頃から散々パソコンと向き合ってきた我々ですら、あのUSBメモリ、そのHDD、このCD-Rに機密データは絶対にない、と言い切るのは難しいというのに。

もう完全に被害者、疑心暗鬼になってしまっている。
自分のパソコンの中身が不正に操作され、盗み見られたなどと行き過ぎた妄想をしてしまっている。

なにより当人が致命的に分かっていないのは、
「そんな意味不明な作業をしてもただの人件費の無駄」
だという点である。

さらに何を言い出したかというとこうである。

過去に同じデータを保存していたUSBメモリがもう1本ある。
それから同じように、ないはずのデータを復元してみせろ。
だったら許してやる。

許してやるとか、もう何がしたいのか全然分からない。
だいいち、その「もう1本」がただのバックアップのメモリなら、削除済み領域はあまり発生していないに決まっている。
同じデータが出てくるわけがない。
そんな細かなメカニズムを、知った当人が何を得たいのかも全然分からない。
どんどんエスカレートしていくこの人を、せっかく出てきた社の責任者ですら止められない。
2人分の人件費の浪費以外の何ものでもない。

状況、というか当人の精神はさらに悪化を見せた。

知り合いにプロがおる。
そいつにもう1本のメモリを調べさせるぞ、
いいのか!?
もし何も出てこなかったら
もうお前の店なんか信じないぞ

もう1本のメモリから何も出てこないことで、何が立証できるのかも全然分からない。
最初から「知り合いのプロ」のところに行っていただきたい。

結局、最後の最後まで「何が不都合だったのか」がさっぱり分からなかった。
ただコチラを悪人に仕立て上げ、言いたいことを喚き散らして帰っていった。

改めて思い出していただきたい。
目当てとしていたファイルは復元されたのだ。
探し物が見つかったのに、意味不明な怒りをぶつけられる。
こんなことも、世の中には…うっ。

==========

以後、最近の妖怪ブームにのっとり、この人を
「妖怪ギシンアンキー」
と呼ぶこととする。

!?
まだ登場すんの?(しねぇよ)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


名前:たにさん or たにぐちさん
職業:むかし、元オタク
  • アーカイブ

  • 最近の投稿

  • 最近のコメント

  • イマ☆ドキ地味なアクセス件数